【ヨーロッパひとり旅22】 寝台列車Night Jetに乗ってベネチア→ウィーン

ヨーロッパ周遊イタリア

こんにちは、しおりこです。

25日間でヨーロッパ7カ国周遊。イギリス、フランス、スペイン、イタリアを経ていよいよ5カ国目オーストリア、ウィーンへ向かう。

寝台列車だから移動はもちろん夜。日中はヴェネツィアを満喫。

今回は人生初、寝台列車でベネチアからウィーンへ移動した時の備忘録。

スケジュール

1〜15日目:イギリス&フランス&スペイン&イタリア
16日目:ベネチア観光&寝台列車でウィーンへ移動
17日目:ウィーン観光
18日目:ウィーン→ミュンヘン移動

まずは列車の予約

予約はオーストリアの鉄道会社OBBのNight Jetページから行った。

まずは出発地と目的地、乗車日を入力

ヨーロッパの都市は英語名と現地名があるからとても混乱する。OBBのサイトは全て英語名表記だった。
・ヴェネツィア
 英語名:Venice
現地名:Venezia
・ウィーン
 英語名:Vienna
現地名:Wien

次は人数を選択。

ユーレイルグローバルパスを使用する場合「Discount cards」からユーレイルパスを適応できる。ユーレイルグローバルパスと紐づけるための情報を入力するところはないが、乗車日はこのOBBで予約したチケットとユーレイルグローバルパスを見せる必要がある。

人数選択が終われば「Done」

座席の種類は3種類。
・Seating carriage
・Couchette carriage
・Sleeper cabin

Seating carriageは1番安いけど横になって寝ることは難しそう。Sleeper cabinは個室で完全プライベートルーム。横になって寝れるし、部屋に洗面所が付いているけど1番高い。ひとり旅となるとさらに割高になる。とにかく安さ重視のSeating carriageと快適だけど高いSleeper cabinの中間がCouchette carriageだ。横になって寝れるが基本的には相部屋で部屋に洗面所はない。お金を出せばプライベートルームにもできるがそれならSleeper cabinを選べばいい気がする。

Couchette carriageは4人部屋か6人部屋か、女性限定か、などが選べる。

キャンセル可能かどうかによっても料金が変わる。

なぜかキャンセル不可のNon-Flexよりキャンセルしても50%が返金されるSemi-Flexの方が安い。

後は指示通り個人情報を入力し支払いを済ませれば予約完了。

ちなみにユーレイルグローバルパスを使用している私はCouchette carriageの女性限定の4人部屋を予約し54€だった。

初!寝台列車体験記

いざ駅へ

ベネチアの玄関口、ベネチア サンタ ルチア駅に向かう。心配性の私は列車出発の2時間前に駅に到着。これが早過ぎた。

カフェで時間を潰せばいいやと思っていたのだけれど、なんとカフェは20時閉店。列車出発の21時まで駅のベンチでただただ待つこととなった。11月のイタリア。駅内は風通しが良く寒い。ウルトラライトダウンを身体に巻き付けなんとか耐えた。

いざ乗車

出発20分前、表示されたホームへ向かう。

寝台列車と初対面。なかなか年季が入った佇まい。

車体にはnight jetの文字が。

今回私が乗るクシェット車両。

興奮しながらいざ乗車。と思ったら乗車時に階段に躓き転倒。駅員さんが慌てて助けてくれた。申し訳ない。恥ずかしい…。想像以上に急で段差が大きい階段+重いスーツケースに私が対応できなかった。駅員さんがスーツケースを持ち上げてくれてなんとか乗車できた。自分のスーツケースを自分で持ち上げられずかたじけない。

ただどうして海外の列車は乗るときにあんな急な階段があるのか…。そんなことを考えていると段差のない日本の新幹線にはとても感謝したくなる。

Couchette(クシェット)

まずは長い廊下。人がすれ違うにはギリギリくらいの廊下だ。部屋と一緒に洗面所やお手洗いも並んでいる。

そして私の部屋。女性限定4人部屋のクシェット。

3段ベットが2つあり、通常は6人部屋として使用されるが、私はいろんなリスクを下げるために人数が少ない4人部屋にした。6人が4人になったところでどうなんだという話だが、気持ちの問題だ。4人部屋設定だから真ん中の段は使わないように間隔を狭められている。

もちろん個室ではないから誰かと相部屋となる可能性はある。

でも私はここで気づいた。用意されているペットボトルが1本なこととシーツなどの寝具が1セットしかないことに。つまりクシェットだけど運よくひとり部屋だ。

相部屋で見知らぬ誰かと出会い、話したりするのも楽しいかもしれないが、この日の私は鼻詰まりがひどく、もし同じ部屋に誰かがいれば永遠に私の鼻を啜る音を聞かせてしまうかもしれないと危惧していた。だからこの状況はこの日の私にとってとてもラッキーだった。

荷物の整理などしているとスタッフがやってきた。寝台列車に乗るのが初めてなんだというと親切に色々教えてくれた。そして朝ごはんは6時すぎに持ってくるからねと言い残して去っていった。

しれっと出発

ヨーロッパの列車はしれっと出発する。寝台列車も例に倣ってしれっと動き出した。

夜の9時を過ぎているから外は真っ暗で何も見えない。とりあえずカーテンを閉め、自分の寝床をセットした。寝具はシーツ、毛布、枕の3点セット。

部屋は中からチェーンの鍵をかけられるのでセキュリティー面も安心だ。ただ内からしか鍵はかけられないから、お手洗いなどで部屋を離れる場合は貴重品を持って出る必要がある。

化粧を落として洗顔をし、歯磨きを済ませ寝る準備万端。クシェットだからシャワーはない。夏じゃないから1日ぐらい浴びなかったところでどうってことない(と信じている…)。

1つ残念だったのは車内にwifiがなかったこと。データに制限があるけど、動画などを見たい場合は事前にwifi環境でダウンロードしておく方が良さそうだ。

あと安全上のためか窓が少し空いていた。自分で閉めることはできず、窓際は少し寒かったからある程度防寒できようにしておいた方がいいかもしれない。

鼻が詰まっているせいで耳が痛く、寝れないかもと思っていたが知らない間に眠っていた。

6時に朝ごはん

扉をノックされて飛び起きたら朝ごはんの時間だった。

パンが2つとオレンジジュース。バターとアプリコットのジャムが付いていた。

窓の外を見ると段々明るくなってきた。

朝焼けがとっても綺麗だった。

ウィーンに到着

夜9時にベネチアを出発し、予定通り朝8時にウィーン到着。約11時間の列車の旅。

OBBラウンジ

朝8時。OBBラウンジに行ってみた。ユーレイルグローバルパスの1等車チケットを持っていれば使用できるラウンジだ。乗車後も使用できるのでありがた。

1等車のユーレイルグローバルパスの利点としてラウンジの使用があるが、使用できるラウンジはそんなになく、私はこの旅でここウィーンのOBBラウンジしか使用しなかった。

受付で今乗ってきた列車のチケットを見せると簡単に中に通してくれた。

朝早かったので人もそんなに混んでいない。

飲み物(もちろんコーヒーマシーンもある)

軽食

この他にパンやフルーツもあった。

まとめ

ラウンジで少しゆっくりさせてもらった後はいよいよウィーンの街へ。ウィーン観光は1日のみ。また新しい土地で気分が上がる。

それでは、また。

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